世界遺産の中城城跡!入場料や営業時間、魅力や歴史を紹介

歴史・パワースポット

琉球王国と三山時代だった歴史を持つ沖縄県には、当時権力者や王が拠点としていた城の跡地が多く残っています。沖縄の綺麗な景色と歴史を学べる城跡は、観光にオススメの場所です。

この記事で紹介するのは世界遺産中城城跡(なかぐすくじょうせき)、沖縄中部にある造りの美しい城跡です。とても綺麗で、迫力のある石積みの城壁にはきっと魅力を感じられるでしょう。

そこで今回は人気観光地、世界遺産の中城城跡入場料金営業時間魅力歴史を紹介していきます。

中城城跡【基本情報】

世界遺産中城城跡
撮影:筆者

【営業時間】8:00~17:00(5月~9月は18時まで)
【料金】大人:400円 中高生:300円 小学生:200円
【団体料金(20名以上)】大人:300円 中高生:200円 小学生:100円
【休日】無し(※気象状況や整備により予告無く制限する場合有り)
【駐車場】乗用車約50台分有り(無料)

筆者
筆者

城跡はどこもそうですが、中城城跡は特に足元が悪く感じました(過度に整備をせず当時の形を残しているからこそ)。特に女性の方は、ヒールなどではなく歩きやすい靴で訪れることをおすすめします!

【中城城跡周辺のオススメスポット】
・我部祖河食堂(中城城店)
・国指定重要文化財中村家住宅
・成田山福泉寺

中城城跡とは

沖縄本島の中部に位置する中城城跡、14世紀後期~15世紀に城として存在していました。琉球史でよく名の知られている按司、護佐丸(ごさまる)が城主として知られています。

琉球王国のグスク及び関連遺産群として2000年に世界遺産に登録されたことで、人気の観光地となっています。また1972年に国指定史跡、2006年には日本の100名城にも登録されました。

那覇空港からは西原JCTで沖縄自動車道へ合流、北中城ICで下車します。そこからは車で約15分、那覇空港から計45分程の距離となります。

筆者
筆者

那覇空港のある南部、美ら海水族館などのある北部、どの方角から来ても分かりやすい位置にあると思います。高速出口からの道も簡単なので、マップアプリや道路の案内標識を見れば迷いなくたどり着くでしょう。

中城城跡の歴史

世界遺産中城城跡
撮影:筆者

城の始まりについて明確には分かっていませんが、おそらく14世紀後半頃までには先中城按司により1部が完成されていたと言われています。1440年には、王命によって座喜味城から移り住んできた護佐丸によって増築され、現在の形となりました。

しかし1458年、王府の軍として勝連の阿麻和利が攻めてきたことにより、護佐丸が自害をして廃城となります。しかしこの乱は、力をつけていた阿麻和利を恐れた王府の策略によるものだったのではと言われています。

中城城は高低差のある地形を上手く利用した、曲線状の城壁が美しい圧巻の光景です。実は増築を手掛けた護佐丸は、按司でありながら建城家としても名が知られていました。そんな護佐丸が手掛けたからか、城の美しさは沖縄の城跡の中でもトップレベルです。

1853年にはあのペリー艦隊が来航して城内を調査しました。ヴィルヘルム・ハイネによって描かれたスケッチと共に、城の造りを賞賛する言葉が残されています。

筆者
筆者

県内各地の城跡を見てきた私ですが、個人的には中城城跡の見た目が1番…もしくは2番目に好きです!今帰仁城跡もなかなか好きなんですよね。

中城城跡散策の見どころ

見応えのある中城城跡、やはり郭の数が多いことがポイントです。

どこも広い敷地を持っている郭ですが、それぞれが違った特徴を持っています。散策の際は、ぜひ郭によって違う石積み方法に注目してみてください。

筆者
筆者

私が回ってきた城跡の中では、散策していて1番ウキウキワクワクしました(笑)郭が多いからか、最後まで新鮮な気持ちが保たれるんですよね。

カンジャ―ガマ(鍛冶屋跡)

中城城跡の敷地に入ると、まず鍛冶屋の跡地が見えます。

鍛冶をするための場ですが、その目的はあまり定かになっていないようです。阿麻和利による襲撃に備えるために、より製造に励んでいたのではないかという説もあります。

窪むように跡が残っていて、当時ここで人々が武具を製造していた光景がすぐに想像できるはずです。

先中城按司が世代を超えて手掛けた四つの郭

世界遺産中城城跡
撮影:筆者

拝所のある南の郭、兵馬の訓練を行っていた西の郭、正殿のあった一の郭、そして二の郭の4カ所は先中城按司が、数世代に渡って築き上げました。数世代に渡り造り上げられている特徴は、郭によって石の積み方が異なる点に表れています。

たとえば南の郭は、石積みの中で一番古い技法となる野面積みがされています。自然石を削ることなく、元の形のまま積み重ねていく方法です。石同士が嚙み合わないまま積み上げることになるので、隙間があったり出っ張っている部分ができてしまうことが欠点ですが、その分排水しやすく頑丈というメリットがあります。

それに対して一の郭と二の郭は、布積みという技術を活用しています。石の上部と下部を削ることで、横並びで高さを揃える方法です。

また後に護佐丸が増築した部分はまた違った技法が用いられているので、一つの城跡内で違った光景が見られるのはとても面白いですよね。

筆者
筆者

二の郭の布積みで積み重ねられた城壁が、個人的にはとても迫力を感じました!どの城跡にも言えることですが、どうやって石を積み重ねてこんなうねうねした壁を作れるんだ…と圧巻でした(笑)

名建城家護佐丸により完成された中城城

北の郭と三の郭は、後に移り住んだ護佐丸によって増築されました。

三の郭は当時の最新技法である、相方積みにより造り上げられています。石材を六角形に加工して積み上げる方法です。亀の甲羅のように見えるので、本土の方では亀甲積みとも呼ばれています。

北の郭には、当時使用されていた大井戸があります。少し階段を下りて行った先にある、半地下のような場所です。実は他の城跡では、井戸は郭外に設置されていることが多いです。そのため中城城跡のように郭内に井戸を設置して水を確保しているのは、この城の特徴と言えます。

筆者
筆者

とてもひんやりした空気で、ピチャピチャと鳴っている水の音が心地よい場所でした。中城城跡内で1番印象に残ったエリアが大井戸かもしれません。

世界遺産中城城跡
撮影:筆者
筆者
筆者

写真のように、とにかく景色が綺麗でした…!青い空と海がめちゃくちゃ素晴らしくて、これだけでも価値があります。

まとめ

この記事では沖縄の観光地、世界遺産中城城跡についてご紹介していきました。

実はその成り立ちに着いて判明していることがまだまだ少ない中城城跡、現在も発掘調査が進んでいるのでこれからの発見や最新情報が楽しみですね。

城跡は、沖縄にとってかなり意味と価値のある場所です。観光に訪れた場合は、マナーを守りながら楽しみましょう

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